「かわいい」を、一緒にかたちにした平屋
DATE
- エリア
- 京都府京都市
- 敷地面積
- 148.30㎡(44.87坪)
- 延床面積
- 99.57㎡(30.11坪)
- 間取り
- 1LDK+畳コーナー+WIC+SIC+小屋裏収納
- 家族構成
- ご夫婦
- C値
- 0.55cm²/m²(令和6年旧仕様)
- 断熱等級
- 等級5
家づくりを進める中で、U様の「好き」はとてもはっきりしていました。
ピンクを取り入れたい。丸みのある形にしたい。好きなキャラクターも家の中に取り入れたい。そして、ずっと付けたかった照明もある。
一つひとつを見ると小さな希望かもしれません。でも、家全体を無難にまとめるのではなく、「これが好き」をきちんと残していったことで、U様邸らしい住まいになりました。
もちろん、ご希望をそのまま形にしただけではありません。使い方を考えて別の照明をご提案したり、既製品ではできないものを職人と相談しながらつくったり。
U様の思いと、つくり手側の提案を重ねながら完成した、ご夫婦2人のための平屋です。
平屋でも、空間には高さがほしい
U様邸は、ご夫婦2人で暮らす平屋です。
間取りを考える中であったのが、平屋でありながらLDKには開放感を持たせたいという思い。そこでリビング上部を勾配天井とし、その高さを生かして小屋裏収納も設けました。
小屋裏につながる階段にも、ひと手間加えています。
LDKとは別の素材で既製階段を入れるのではなく、フローリングと同じ素材を使えるよう階段メーカーへオーダー。踏み板だけでなく桁まで木でつくり、手すりには金物を合わせました。
床から階段へ同じ素材が続くのは、完成した写真だけを見ると自然に見える部分です。その自然なつながりの裏にも、「ここはこうしたい」を形にするための選択がありました。
「ここ、丸くできますか?」から始まった形
カウンターニッチをつくるとき、U様から出たのは、カウンターにも丸みをつけたいというご希望でした。
そこで、壁の開口だけをアールにするのではなく、中の木製カウンターまで丸く加工。直線的につくることもできる場所ですが、U様が思い描いていた形に合わせて納めています。
キッチン横のパントリーも、入口はやわらかなアーチ形状に。
U様邸を見ていると、「かわいい」という言葉が、単にピンクや柄を選ぶことだけではないことが分かります。壁の入口やカウンターの角といった小さな形にも、U様の好みが表れています。
「付けたい」と「使いやすい」の間を一緒に考える
照明も、U様が家づくりの早い段階から楽しみにされていたもののひとつです。
なかでも勾配天井に吊るした丸い照明は、建築当初から「これは付けたい」と希望されていました。そのほかにも、ガラスのシェードやキャラクターをモチーフにしたものなど、場所ごとにU様らしい照明を選んでいます。
一方で、希望されたものをすべてそのまま採用したわけではありません。
階段まわりでは、当初選ばれていた照明の張り出しが大きく、小屋裏へ荷物を運ぶときに邪魔になる可能性がありました。そこで担当者から、別の照明をご提案させていただきました。
好きなものを諦めてもらうのでもなく、見た目だけを優先するのでもない。
実際にこの家でどう暮らすのかまで一緒に考えながら、U様に合う形を探していきました。
扉の中まで、U様らしく
寝室の先に設けたWICは、両側にハンガーパイプと棚を備えた広めの収納です。
そして扉を開けて上を見ると、天井には大好きなキャラクター柄のクロス。
人目につきやすいLDKだけを好みの雰囲気にするのではなく、毎日使う収納の中にも、U様の「好き」が続いています。
SICにも柄のあるクロスを取り入れ、壁にはピンク系の色を採用。担当者が打ち合わせを振り返って何度も話していたのも、奥様が本当に「かわいいものが好き」だったということでした。
だからこそ、一般的なテイストへ寄せて整えるのではなく、U様が好きだと思えるものをきちんと家の中に残しています。
「こんなのできますか?」を、職人と形に
U様の好きなキャラクターは、クロスだけではありません。室内の照明にも、そのモチーフがさりげなく取り入れられています。
そして、その遊び心は家の外にも続きました。
玄関アプローチには、U様がご自身で見つけたイメージをもとにした“隠れミッキー”を施工しています。
既製の商品を取り付けたのではなく、乱形材を使って左官職人が一つずつ形をつくったものです。一度施工したあとも、仕上がりを見ながらサイズを調整し、もう一度手を入れて完成させました。
「こういうものを見つけたのですが、できますか?」
そんな相談から、どうすれば実際の家につくれるのかを一緒に考える。
ポストや窓まわりの仕上げも含め、U様邸では、図面だけでは決まらない細かなやり取りを重ねながら、少しずつこの家らしさをつくっていきました。
担当者コメント
U様はお好きなものがとてもはっきりされていたので、お打ち合わせでは「次はどんなご希望が出てくるかな」と、私自身も楽しみながら進めさせていただきました。
住まいづくりでは、ピンクや柄クロス、アールのカウンター、照明など、U様の「好き」を一つひとつ形にしていきました。ご希望をそのまま取り入れるだけではなく、実際の使い方や暮らしやすさも考えながら、時には「こちらの方が合うのでは」と別のご提案をさせていただくこともありました。
アプローチの隠れキャラクターも、もともとご用意されていた商品ではありません。U様からいただいたイメージをもとに、左官職人と相談しながら形や仕上がりを調整し、一からつくり上げたものです。
そうして、U様の「これが好き」と、私たちの提案や職人の技術を重ねながら、一つひとつ形にしていきました。
U様らしさと、つくり手の工夫が詰まった住まいになったことを、とても嬉しく思っています。
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